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2024年3月20日
Scaniverseが3D Gaussian Splattingをサポート
〜 スマホからフォトリアルな3Dシーンを迅速に作成 〜

Scaniverseは世界中のすべての人々が世界をキャプチャして3Dコンテンツを作成、共有したくなるようにしたい、という思いから始まりました。この体験をより没入感があり、エキサイティングなものにするため、Scaniverse 3.0では3D Gaussian Splatting (ガウス・スプラッティング)をサポートし、スマートフォン上で、現実の世界を簡単で高品質に再現できるようにしました。

かつてないほどリアルに世界を記録しよう

新しいスキャンモードを使うと、スマートフォンだけでフォトリアルな3Dシーンを作成することができます。小さな物体から大きな建造物まであらゆるものに適しており、スプラットは正確な照明と反射状況をこれまでにないレベルで詳細に表現します。スプラットは遠景の位置や形状などのジオメトリを再構築するので、これまで以上に没入型の体験を実現できます。

これまでの3Dメッシュとは異なり、スプラットは透明性、反射、および視点依存の照明を表現する十分な能力を持っています。メッシュではモデル化することが不可能な光沢のある物体、鏡面反射、および表面下散乱も、スプラットなら簡単に扱うことができます。

スプラットのパラメータは学習されるため(ニューラルネットワークのように勾配降下法で学習されます)、スケール、素材、詳細レベルを問わず、さまざまなタイプのシーンに適応できます。レンダリングの結果は動画と見間違えるほどのリアルなモデルになります。

ScaniverseのGaussian Splatting

Gaussian Splattingのご利用は、Scaniverseアプリを開き、[New Scan/新規スキャン] > [Splat /スプラット]を選択ください。スキャンが完了したら、[Process/プロセス] をタップするとScaniverseがスプラットのトレーニングを開始します。最初の結果は1分ほどで表示されます。[Enhance/強化] をタップすると、追加で約1分かかりますが、より詳細で高品質なスキャン結果になります。品質に満足するまで、[Enhance/強化]を繰り返すことも可能です。

スプラットの短いビデオを作成するオプションも追加しました。 このビデオ出力機能を使うと、スキャンした結果を他の人に簡単に共有することができます。ビデオはデバイスに保存したり、PLY形式でエクスポートすることもできます。

ユーザーが自分のデータをコントロールできるようにするというScaniverseの考え方のもと、スプラットのキャプチャとトレーニング処理は、100%ご自分のデバイス上でローカルに行われます。ご自分の意思でスプラットを共有しない限り、データがクラウドに送信されることはありません。ScaniverseのGussian Splattingは、クラウドベースのソリューションでは提供できないレベルのプライバシーとデータセキュリティを提供します。

より詳しい情報は下のFAQをご参照ください。


今日からScaniverseのスプラットを始めよう!


Scaniverseを使えば、デバイス上での処理によりプライバシーを守りつつ、無料で無制限、高品質なスプラットを作成できます。スマートフォンでご利用いただける3D Gaussian Splattingを皆さんと共有できることを嬉しく思いますし、みなさんのスキャン作品を拝見できることを楽しみにしています。


スプラットを試して、作品をInstagramX で共有する際には @scaniverse のタグ付けもお忘れ無く。Happy splatting!




The Scaniverse Team







FAQs:

3D Gaussian Splattingとは何ですか?

Gaussian Splatting(ガウス・スプラッティング)は、3D空間の再構成における革命的なラスタライゼーション技術であり、既存のNeRF(Neural Radiance Fields)およびフォトグラメトリ技術の課題を組み合わせて克服します。一連の画像を使用して、Structure from Motion (SfM) が点群を推定するために使用されます。各点はガウスに変換され、位置、方向、スケール、色、透明度などの一連のパラメーターを含みます。簡単に言えば、スプラットは3Dシーンの照明条件や材料の特性をまったく新しい方法で再現することができ、これにより、光沢のあるまたは反射する表面をより良くレンダリングすることが可能になります。

この技術は、計算コストを低減し、リアルタイムレンダリングとフォトリアルな品質の可視化を可能にします。そして、Scaniverseでは初めて、サーバー処理なしでデバイス上で直接利用できるようになりました。これは、あなたのスキャンが以前よりもさらに鮮明で生命感あふれるものになることを意味し、インターネット接続なしで全てをあなたのスマートフォンから行うことができます。

Scaniverseで高品質のスプラットを作成するには?

Scaniverseアプリをダウンロードし、赤い「New Scan」ボタンをクリックして「Splat」を選択するだけです。その後、画面上の指示に従って、あらゆる角度からデバイスの360度ビデオを撮影してください。良好で均一な照明条件の下、均等な動き、最小限の背景ノイズ、できるだけ多くの角度から作成されたスプラットが最も良い結果を生むと考えています。

新しいScaniverseでは様々な対象物に対してスプラットを作ることができます。ただし、現在、日常的なオブジェクトには適していますが、より大きなエリアのスキャンについてはアプリのパフォーマンスを改善中であることをご了承ください。

ビデオキャプチャが完了すると、キャプチャしたデータを点群として表示します。ビデオに追加するためにスキャンを再開するか、または「Process」を押して少し待つと結果が表示されます!

最新のアップデートでは、さらに「Enhance」を押すことで、高品質な結果を得るために追加の1分間隔でモデルをトレーニングすることもできるようになりました。

生成したスプラットで何ができますか?

デバイス上で直接スプラットを閲覧し、個人のライブラリに保存したり、他のScaniverseユーザーと共有したり、友人や家族と共有するためのビデオリールを作成することができます!また、PLY形式でモデルをエクスポートすることも可能です。

Gaussian Splattingの3Dソフトウェアサポートはまだ限られていますが、Unityには無料のアドオンが、Unrealでは商用プラグインが利用可能です。

メッシュ作成には提供されているトリミング機能は、スプラット向けにも近く提供される予定です。

過去にスキャンした結果からスプラットを生成できますか?

はい、Rawデータが保存されていれば可能です。そのためには、対象のスキャンを開き、右上隅にある「…」アイコンを押してください。「Reprocess Scan」を選択し、その後で「Splat」を選択します。

私がスキャンしたデータはクラウドに送られますか?

いいえ、すべてのデータはデバイス上でローカルに処理されます。スプラットを共有することを選択しない限り、データはデバイスを離れることはありません。

Gaussian Splattingには協力なGPUが必要だと思っていましたが、スマートフォンだけで実現できるのですか?

可能です。現代のスマートフォンは、ポケットサイズのスーパーコンピュータです。いくつかの注意深い最適化を行うことで、簡単にスプラットのトレーニングを処理することができます。

メッシュ生成とスプラット生成をどのように使い分けるべきですか?

スプラットが適している場合:
照明と反射を備えたフォトリアリスティックな結果を求める場合
背景を含む全体のシーンをキャプチャしたい場合

メッシュが適している場合:
スキャン結果を他の3Dソフトウェアやゲームエンジンで使用したい場合
背景のない独立した3Dモデルを求める場合
正確な測定が必要な場合
明確に定義された被写体がないシーンをモデル化したい場合(例えば、建物内のすべての部屋を含むスキャンなど)

フィードバックや問題の報告はどこにすればいいですか?

みなさんの意見をお聞きかせください。
フィードバックはhi@scaniverse.com までお送りください。

Scaniverseでスプラットをサポートしている端末を教えてください。

Gaussian Splattingは現在iOSでのみ利用可能です(iPhone 11以降、比較的新しいiPad[*])。Android版の開発中ですので、お待ちください!

[*] iPad: 第9世代および第10世代、iPad Pro 11インチ: 第3世代および第4世代、iPad Pro 13インチ: 第5世代および第6世代、iPad Mini: 第6世代、iPad Air: 第4世代および第5世代。


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